患者様の「大切な場所」であるご自宅に、
「敬意」をもって往診します

ご自宅は、患者様の最も尊重されるべき空間です。
医療従事者の何気ない言動が患者様を傷つけぬよう、
患者様に訪問日を楽しみにしていただけるような「やさしい」訪問診療を目指します。
24時間対応の訪問診療(在宅療養支援診療所)
- 通院困難な患者様に渡邊醫院と連携し24時間対応の訪問診療を行います。
- 火、水、土のPMを中心に月1~2回行います(緊急時は連日の往診も行います)。
- 御自宅で採血検査、レントゲン、超音波、脳波検査を行います。
- 緊急時は連携病院へ「搬送」をコーディネートします。
- 延命を希望されない患者様は、状況により「お看取り」も行います。
- 往診日以外でも電話相談(往診患者様専用回線)を受付ます。
訪問診療実績(2019~2020)
パーキンソン病 14名・進行性核上性麻痺 5名・多系統萎縮症 2名・ALS 2名・ニューロパチー 2名・神経線維腫症 1名・白質脳症 1名・
先天性ミオパチー 1名・クロイツフェルト・ヤコブ病 1名・認知症 13名・ウェルニッケ脳症 1名・統合失調症 1名・てんかん 1名・
心不全 8名・腎不全 1名・糖尿病(足壊疽含む) 2名・リウマチ性疾患 2名・COPD 2名・老衰 5名・悪性腫瘍 9名・脳腫瘍 2名
※上記のうちお看取り 14名
訪問診療で行っていること
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処置
- 経管栄養、胃瘻栄養、中心静脈栄養
- 尿道カテ、気切チューブ、胃瘻ボタン、経鼻胃管の交換
- 在宅酸素・CPAP・人工呼吸器の管理
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検査
- 採血検査 / 髄液検査(発熱、意識混濁がある時)
- レントゲン検査(ポータブルX線による)
- デジタル脳波検査(物忘れ、異常行動、意識混濁がある時)
- 腹部超音波 / 頸動脈超音波
- 神経学的検査(脳梗塞、パーキンソン病、認知症が疑われる時)
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治療
- 感染症、栄養不良への点滴、抗生剤
- 興奮、妄想、暴力への鎮静剤投与
- モルヒネ導入(呼吸苦・癌性疼痛のある場合)
- ボトックス注射(眼瞼痙攣、痙性麻痺に対して)
訪問診療の流れ
ご予約・受付
患者様のご家族が直接来院するか、もしくは担当スタッフがご自宅へ訪問します。その後、具体的に訪問診療の概要、治療の進め方、費用等について説明いたします。
実際にカルテを作成するために、「健康保険」「既往歴」「使用薬」「介護保険の状況」「日常の動作」などを伺います。場合によっては、ケアマネージャーの方と打ち合わせを行うこともあります。
- 045-251-7700
※8:30~12:00 / 14:00~18:00
初回訪問(最初の往診)
実際に医師がご自宅に伺い、現状の患者様の状態を問診・診察していきます。そのうえで訪問診療のスケジュールを作成するのが一般的です。状況によっては、訪問看護ステーションと連携を行うことも、選択肢の一つとして考えていきます。また、かかりつけのドクターからカルテ情報を提供していただく場合もあります。
検査・薬剤の処方
在宅でレントゲン、採血、脳波、超音波が可能です。CTは来院が必要です。
処方箋は薬局にFAXされ、薬剤師がお宅に訪問し内服方法を相談します。緊急性のある場合はすぐに救急車を手配します。
訪問診療に対する院長の思い

「配慮を忘れない訪問診療を」
国の政策により在宅医療が推進され、医師が患者様宅を訪問する機会が増えております。患者様がご自宅で自分らしく生活できる反面、尊厳が傷つけられるようなケースも増えているようです。その原因を考えたとき、一つの思い出がヒントとしてよみがえります。これは私の研修医時代の話です。
回診後、同行していた内科部長に「先程、患者様のベッド柵にさわったが、なぜだ」と質問されました。感染予防の観点でおっしゃっているのかと問うと、「ベッド柵は患者さんのパーソナルスペース(それ以上近づかれると心理的ストレスを感じる範囲のこと)であり、理由なく触れてはならない」、とおっしゃいました。
当時の私に、その余裕はなかったのですが、いまの在宅医療に忘れられがちなのは、このような配慮なのではないかと考えます。