当院の頭痛外来の特徴
- 12歳以上の頭痛患者様を対象に診療します。
- 「頭痛専門医」「脳神経内科専門医」「総合内科専門医」として、従来の頭痛診療の範囲にとらわれない呼吸器、循環器、精神面からのアプローチも心掛けています。
- 漫然と同じ薬を処方せず、スタンダードのトリプタン製剤から最新のレイボー、エムガルティ、アジョビ、アイモビーグ、五苓散などの漢方薬まで、ご自身に合う薬を一緒に探してゆきます。
片頭痛
片頭痛があるせいで、仕事の効率があがらない、いつも子供に怒鳴ってしまう、友達との予定をドタキャンしてしまう、片頭痛は女性の敵です。女性の社会活動をはばむ片頭痛を予防し、速やかに改善に導きます。以下の流れで診療いたします。
流れ
- STEP1看護師長(頭痛のスペシャリスト)による問診
- STEP2頭部CT:他院で画像検査のない場合、危険な頭痛の除外の為、撮影します
- STEP3初回診察:片頭痛と診断された場合、トリプタン/レイボー処方の検討
- STEP4次回診察:頭痛回数が月4~8回以上の場合、予防薬を検討します
片頭痛の最新予防薬(エムガルティ、アイモビーグ、アジョビ)
2021年からCGRP関連製剤「エムガルティ、アイモビーグ、アジョビ」が保険適用となっております。
当院では1年間(2021年5月~2022年4月)で70名以上の患者様にCGRP関連製剤(エムガルティ、アイモビーグ、アジョビ)を投与し、どの抗体製剤も「同じくらいによく効く」と考えております。当院では「エムガルティ、アイモビーグ、アジョビ」のいずれも投与可能ですが、直近3カ月の採血検査、頭部CT検査のない患者様は当院での検査が必要です。
エムガルティ、アイモビーグ、アジョビが高額で投与できない患者様へ
在宅自己注射(持ち帰り)をする場合、当院では3本まで処方が可能です(エムガルティは6月、アイモビーグ、アジョビは9月より可能)。ここで健康保険組合の「付加給付金制度」の自己負担額上限を利用すると1カ月あたりの負担額を低く抑えることが可能です。
上限額が20000円の場合
エムガルティ3本 44136円 → 自己負担額上限 20000円/3カ月(6666円/月)
片頭痛の最新治療薬(レイボー)
トリプタン製剤と異なり、1時間以降でも45%程度の方に効果があるとされます。また、血管収縮作用がないので、脳梗塞や心筋梗塞のリスクのある方でも投与が可能です。めまい、眠気が問題となることがあります。
群発頭痛
「早朝に生じる中年男性の片目の奥の突き刺すような激しい頭痛」が1~3か月にまさに群発するのが群発頭痛です。当院では以下の治療が可能です。
- イミグラン点鼻治療
- イミグラン自己注射
- 在宅酸素療法(酸素ボンベ貸与 3割負担で毎月12000円程度)
起床時(朝)に生じる頭痛
妊娠可能年齢の女性の場合、片頭痛を、中年男性の場合、睡眠時無呼吸症候群、Teenagerの場合、起立性調節障害を考えます。