認知症|桜木町・馬車道の内科「のげ内科・脳神経内科クリニック」

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理解する力や判断する力の低下「認知症」

40歳を過ぎたころから人の名前が思い出せなかったり、新しいことが覚えにくくなったりするのは自然な事です。認知症はこの「もの忘れ」とは少し異なります。認知症は何らかの原因で生じる脳神経細胞が不調をさします。大事なことは、認知症に見えて実はビタミンBを中心とする栄養不足やてんかん発作(NCSE)、うつ状態など「治る病気」が含まれることです。
当院は脳波検査や採血検査、薬剤への反応を調べてこれらを見逃さないことに重点を置いております。治らない認知症には寄り添ってゆく方法をご家族と考えてゆきます。

認知症を疑う状態

記憶力の低下のほかに、環境が変化した際に、急に怒りっぽくなったり幻覚が見えたりする場合は、背景に認知症がいある場合があります。また徐々に性格が変わってきた、食事のレパートリーが減った、冷蔵庫の中に同じ食材がたくさんある、財布の中が小銭だらけ(お札しか使わなくなる)等の症状があれば認知症かもしれません。一方、一時的に物の使い方がわからなくなる、等の症状は認知症に見えるてんかんや低血圧発作かもしれません。

認知症の代表的な症状

  • 記憶する力の低下

    新しく物事を記憶することができない、物忘れがひどくなる

  • 判断する力の低下

    正誤判定がまったくできない

  • 理解する力の低下

    新しく作ったルールや規則が理解できない

  • 見当識障害

    現在の時間、場所などの見当がつかなくなる

  • 実行機能障害

    日々のタスクが上手く段取りできない

環境や体験、気質による症状 約8割の人に、いずれかの症状が表れます

  • 食行動の異変

    食べ過ぎたり、食べなかったりという行動が極端に多い

  • 多弁・多動

    おしゃべりが止まらない、一箇所にとどまっていられない

  • 暴言・暴力

    急に怒りだしたり、攻撃的になったりする

  • 排泄トラブル

    急にお漏らし、排便をしてしまう

  • 徘徊(周回)

    家の外を目的なく歩き回り、迷ってしまう

  • 幻覚・妄想

    他の人には見えないものを見えると言い始める

認知症のほとんどを占める、三大認知症

アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症を合わせて「三大認知症」と呼びます。
認知症全体のおよそ85%に及ぶのが特徴です。
アルツハイマー型認知症が圧倒的に多く、その次に血管性認知症、レビー小体型認知症と続きます。
他の15%の認知症に関しては改善が期待できるものもあります。

アルツハイマー型認知症

日付が覚えられない、新しいニュースが記憶に残りにくい、等の軽い症状で始まります。時に徘徊(周回)を生じたり、身内の方に暴言を吐いたりすることもありますが、一方、身内以外には、にこにこして社会性を保つことが多く、家族から「外面ばかりよくて、、」と言われることもあります。

原因

アルツハイマー型認知症の原因は、「アミロイドβたんぱく」という物質が排出されず、「アミロイド斑(老人斑)」が生じることによって引き起こされると言われています。
脳機能が正常に動いている場合は、アミロイドβたんぱくは適切に分解されて、脳から排出されます。しかし、加齢によって脳機能が衰えると、アミロイドβたんぱくが神経細胞に蓄積し、伝達を滞らせてしまうのです。記憶を司る海馬から脳は徐々に萎縮していき、だんだんと脳全体に広がっていくケースがほとんどです。

レビー小体型認知症

実際には存在しない人や物事が見える状態です。見えない対象に話しかけたり、怒鳴ったり、就寝時に喋ったりなどの行動があります。本人はあまり驚かず落ち着いていることが多いのも特徴です。また、頭がぼーっとしたり、手足に震えが起きたりといったようにパーキンソン症状がみられることもあります。薬への過敏性があるので、慎重に治療を進める必要があります。

原因

脳の神経細胞の中で、αシヌクレインというたんぱくがレビー小体となり、徐々に脳に広がっていきます。その結果、認知症が起こると言われています。

血管性認知症

脳梗塞や脳出血など血管障害によって発症し、アルツハイマー病の次に多いタイプの認知症です。血管障害が起きた場所や程度によって、症状の出方は様々です。四肢のしびれや麻痺などを併発することもあります。

原因

脳血管の障害(血栓、梗塞、出血など)によって神経細胞にダメージを受けることが主な原因です。障害の程度が大きい「急性発症の血管性認知症」や、小さな血管障害が積み重なることで起こる「多発梗塞性認知症」に分かれます。

認知症の治療

残念ながら現在のところ、アルツハイマー型認知症を根本的に治療できる方法は見つかっていません。そのため、メインの治療法としては、患者様やご家族様が快適に暮らせるように現在の状態を緩和、維持していく手段が取られます。
周囲が安全な状況だと認識させる「非薬物療法」と「薬物療法」を組み合わせて、アルツハイマー病に悩む皆様が快適に過ごせるように精一杯サポートいたします。

非薬物療法

アルツハイマーが進行した際に重要なのが、友人やご家族、地域の方々、介護施設の職員とのコミュニケーションです。たとえば、非薬物療法として有名な回想法は、今いる空間・環境が安全な場所だと認識させていく治療法です。今の時点で出来ること、好きだった歌や趣味に関係する記憶を利用することで、ご本人の興味ややる気を引き出していきます。

認知症の薬物治療

アルツハイマー病における薬物療法とは、記憶障害をわずかに改善したり、妄想・不眠・暴言などの症状を抑えたりするものです。根本的な改善に繋がる薬はまだ見つかっていません。しかし、薬物療法によって、症状が少しでも改善できれば、患者様の不安や不調が和らぎます。また、ご家族、介護者の負担も軽くなることでしょう。

もし家族が認知症になったら?

大切な人が認知症になると、ご家族様は非常につらい気持ちを抱えることになると思います。同時に患者さん、ご本人も同時に、覚えられない、伝わらない、思い通りにならないつらさ、また、それまでよりも存在が軽視されるつらさを抱えることもあります。治療もさることながら、認知症をもつ患者さんをいたわる環境をいかに作り出せるかが重要です。
当院は患者さんだけでなく、患者さんを支える家族にも寄り添えるよう、努力してまいります。

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