高血圧・動脈硬化|桜木町・馬車道の内科「のげ内科・脳神経内科クリニック」

MENU

Hypertension / Arteriosclerosis

高血圧

高血圧は動脈硬化の大きな要因の一つです。高血圧は塩分の過剰摂取、肥満、ストレスなどの生活習慣が主な原因です。患者さんの約10%は原発性アルドステロン症等の遺伝に関連した高血圧があるため、当院では初回の採血でこれを検査します。
「降圧薬は一生飲むのですか」とのご質問を受けることが多いのですが、減塩、ダイエットで自然に血圧が下がってくれば、降圧薬は不要になるため、「一生飲まないようにダイエットしましょう」とお答えしております。
治療はまずは減塩です。なるべく自炊して、ダシ、お酢、みりん、トウガラシなどで味にアクセントをつけて減塩しましょう。コンビニ弁当がしょっぱく感じるくらいが目安です。減量も効果的です。体重が4Kg減ると血圧10mmHg 下がると覚えてください。それでも下がらない場合は以下の内服をお勧めします。

治療

  • カルシウムチャネル拮抗薬(血管を広げて降圧 : アムロジピン等)
  • ARB(腎臓に作用して降圧 : アジルバ、テルミサルタン等)
  • 利尿薬(Naと水を排出してを減らして降圧 : フロセミド、チアジド等)
  • その他(カルベジロール・安定剤など)

高脂血症

いわゆる悪玉コレステロールと呼ばれるLDLは高血圧で傷ついた血管の内壁に染み込んで動脈硬化を起こします。また、LDLや中性脂肪TGは脂肪肝を生じて、肝障害(NAFLD/NASH)から肝硬変に至ることもあります。まずは食事内容、生活習慣を見直しましょう。
例えばお肉は茹で油を捨ててから炒める、乳製品は低脂肪に、洋菓子よりは和菓子を選択するなど、改善点は多いと思います。改善がない場合は以下の内服をお勧めします。

治療

  • HMG-COA還元酵素阻害(非常に効果的かつ安価.5%に筋肉痛:アトルバスタチン)
  • 陰イオン交換樹脂(効果は落ちるが副作用が少ない:ゼチーア)
  • DHA/EPA(HDLを増やして動脈硬化の伸展を抑制:ロトリガ)

糖尿病

神経障害、眼底出血、腎障害のみならず、動脈硬化を通して脳卒中、心筋梗塞の原因となります。
治療は糖質制限につきます。糖質はタバコやアルコールよりも依存性が強く、また巷に溢れて常に私たちを誘惑するので、この糖質を制限するのは覚悟のいることです。お食事前に「いま、本当に空腹だろうか、糖質への依存性で食べようとしていないか」と考えること、つまりお腹と頭と相談して摂取量を決める習慣を身につけましょう。

治療

  • メトホルミン(第一選択薬.腸で糖を排出.アンチエイジング作用が示唆されている)
  • DPP4阻害薬(安全性が高く効果的:ジャヌビア、スーグラ、トラゼンタ等)
  • SGLT2阻害薬(尿に糖を排出.脱水に注意:フォシーガ、ジャディアンス等)
  • GLP1受容体作動薬(血糖調整能に加えてダイエット効果が期待される:リベルサス)

高血圧・動脈硬化の検査

動脈硬化や脳卒中の原因となるので、高血圧を放置するのは危険です。
当院は高血圧・動脈硬化の検査には、頸動脈エコー、ABIなどの機器を用いて客観的に評価します。

頸動脈エコー

超音波を用いて、反射波から動脈硬化の状態を評価します。超音波は人体への影響が最小限。検査対象にも制限がありません。脳梗塞、心筋梗塞の発症を予測することができる為、当院では特に重要な検査と位置づけています。

ABI(血圧脈波)

両手両足の血圧を同時に測定し、血管の硬さ、詰まり具合などの状態を数値で評価します。一般的に正常な数値の範囲は「1.00~1.29」。この値より高くなっている場合は、血管壁が厚くなっている状態を考えます。

ページトップへ