言葉にしにくいパーキンソン病診断|桜木町・馬車道の内科「のげ内科・脳神経内科クリニック」

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言葉にしにくいパーキンソン病診断

パーキンソン病の診断は時に難しい.典型的な症状や徴候である、ふるえ、硬さ(強剛)、動きの少なさに加え、便秘や立ちくらみが初期にはない方も多い.

そんな時、患者さんの醸し出す「雰囲気」に診断を助けられることがある.人は相手と話すとき、まばたきがふえたり、首をかしげたり、貧乏ゆすりしたり、足を組んだり、「もぞもぞ」するものだ.この人間臭さが、パーキンソン病患者さんからは消える、、と私はいつも感じる.

パーキンソン病の患者さんは、穏やかで知的な人物が多く、その温かみのある言葉と、見た目の淡泊さにかみ合わない違和感を感じられれば診断に一歩近づく.

L-DOPA投与で、先にふれた、ふるえ、硬さ、だけでなく、この言葉にしにくい感覚を敢えて、言葉にして、これが改善するか、カルテ記載の努力をする.

幸い、改善する患者さんが圧倒的に多く、ぎこちなさが残るが、明らかに大きくなった笑顔で言ってくれる「よくなりましたよ」の声はL-DOPA同様に、明日から頑張る活力を私に与えてくれるのだと思う.

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